本記事では、Amazon Kindleで出版するにあたって必要な費用や業者の選定の仕方についてまとめております。
これから自費出版を検討されている方は、是非ご覧ください。
目次
当記事で分かること
- 自費出版の費用の内訳
- 自費出版の価格
- 自費出版業者の選定方法
- プリントオンデマンド
自費出版費用の内訳を分析
まずは、自費出版の費用の内訳を見ていきましょう。自費出版では、主に以下のフローで費用が発生します。
- 編集
- レイアウト
- 校正校閲
- 表紙デザイン
- 印刷代
費用がかかる項目をそれぞれ解説していきます。
①編集
最初から原稿が内容や構成、文章などが完璧にすることは非常に難しいです。できた原稿を元に編集者が読んで著者と打ち合わせをしながら手直しをしていきます。
②レイアウト
フォントはどれにするのか、1ページあたり何行×何字にするのか、行間はどうするのかなどといったページデザインを編集者が考えます。
③校正校閲
初稿データを元に編集者が文章・内容・構成が正しいかを念入りにチェックしていきます。誤植があってはいけないので、丁寧に時間もかけながら進めていきます。
④表紙デザイン
コンセプトに沿った表紙のデザインを作成します。デザイナーが入り、要件を確認しながら進めます。
⑤印刷代
原稿の枚数や、印刷数によって金額が変わります。
編集やレイアウトについては、原稿のボリュームや質によっては時間をかなり要することが多々あります。
さらに、校正校閲の作業においては、10時間以上を要することもあり、こうして1つ1つの作業に大幅な時間をかけて、ようやく1つの作品が完成します。
ですので、各出版社によって編集者のクオリティや想定稼動時間によって費用が大きく異なります。
それぞれのフローにかかる費用は、各業者によって様々ですので比較することが大切です。
自費出版社の費用を比較
では、実際に自費出版をするにあたり、どのくらいの費用が必要となるか調べましょう。
下記は、発行部数を1000冊とした場合の各社の費用や条件を簡単に比較した表になります。
会社名 | 発行部数 | 費用 | 更新料 | 書店流通手数料 |
お手軽出版ドットコム | 1000冊 | 112万円 | 1年で5000円〜 | 9万円〜 |
風詠社 | 1000冊 | 110万円 | 1年で5000円〜 | 10万円〜 |
青山ライフ出版 | 1000冊 | 78万円 | 本の定価×在庫部数×0.4% | 9万円〜 |
全体をご覧頂くとお分かり頂ける通り、費用感については差があるものの、少なくとも100万程度の費用が発生します。
更新料や在庫の保管料は、預ける部数によって多額の出費を伴うケースがあります。
預ける部数をしっかりと把握した上で、コストがどのくらい発生するのか確認しましょう。
委託販売する場合にかかってくる書店流通手数料は、各社条件は異なりますが最低限10万円程度見積もっておく必要があります。
自費出版業者の選定
自費出版の費用は、想像よりも費用が嵩むということをお分り頂けたのではないでしょうか。そこで、少しでも出費を抑えたいと思われる方が多くいらっしゃるかと思います。
しかし、正直なところ全てにおいて勝る業者はありません。
どの条件を重視するかによって、選定する業者は異なります。
- かかる費用を抑えたい
- 書籍のクオリティーを高めたい
- 売れた際の印税をたくさんもらいたい
- 企画部分をしっかりやってほしい
- etc.
ご自身が重要視するポイントを明確にしながらどの業者を選定頂ければと思います。
以下のポイントに気をつけて業者を選んでいただくのがいいと思います!
- 自分が何を大事にするのかの優先順位をつけておく
- 事前に見積を確認し、何が含まれているのか、含まれていないのかを確認する
- 1社だけでなく、複数社から話を聞く
自費出版に変わる「プリントオンデマンド」
本を作っても書店で売れる本は限られてきてしまいます。一般的にも1000冊出版しても400冊程度が返品されています。自費出版で1000冊印刷して、400冊も売れ残ったら在庫を抱えるだけで大変ですよね。
そのため最近増えているのがプリントオンデマンドです。
プリントオンデマンドとはネット書店(Kindleなど)に掲載しながら、注文が入ってから紙の書籍の印刷・製本をするものになります。
つまり受注生産の本になると言うことです。
メリット①在庫を抱える必要がない
注文が入り次第、必要な部数だけ印刷するので、全く無駄がありません。在庫を抱えることがないので、本の在庫管理や返品といった問題を解決できます。
メリット②絶版・廃盤にならない
従来の出版では増版されない限り、やがて終盤・廃盤されます。一方プリントオンデマンドの場合、ネット書店で掲載され続けるため永久的に出版されている状態になります。
メリット③価格が安い
これは言うまでもないですが、1000冊印刷すると必要な分だけ印刷するのではかかる値段が違いますよね。
自費出版のハードルが高く感じる場合
ここまで、自費出版の特徴について詳しく説明してきましたが、最後に書店に並べる必要がないと感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
電子書籍で出版したいけど、自費出版のように編集者がついてクオリティーの高いものを出版したいと言う方もいると思います。
そのような方は電子書籍をご検討いただくもの良いかもしれません。
そんな方々を対象とした出版サービスを弊社で運営しています。
- 本のコンセプト作りから章構成の設計
- 執筆期間の伴走サポート
- 校正校閲や面倒な書籍化作業の代替
を通じて、60日以内にプロ品質の書籍出版を29.8万円からの低価格で実現しています。
自費出版の高額費用は出したくないという方や、商業出版への挑戦は見送りたいという方に大変好評をいただいております。
詳細は以下こちらで解説しています。
まとめ
今回は自費出版についてまとめました。自費出版を検討する際に大事なことは、自分が何を求めて出版するのかと言うことです。
書籍を出版する目的を整理して、目的に応じて出版社を選定してみてください。
当社では、本の企画立案・目的整理の無料相談を受付中です。本を出したいけど、どうやって進めればよいか悩んでいる方はぜひ弊社までお声がけください。