かなり歴史の長いメディアとして存在し続ける書籍。タブレットやスマートフォンの誕生で様々なメディアが出現しましたが、まだまだ書籍・本の存在は大きいですね。
TVを視ていても、街を歩いていても書籍の広告や「●●の本で紹介されました!」を目にすることも多く、自分も本を出してみたい!と思われる方も多いのではないでしょうか?
そこで今回はどうすれば本を出版できるのか。書籍の発売方法について説明します。
目次
この記事でわかること
この記事では
- 本を出したい!と思ったときにどんな出版方法があるのか
- 自費出版・商業出版・電子書籍出版・その他の方法の特徴やメリット・デメリット
を解説しています。
なぜ書籍を出版するのか
いまでも数多くの本が出版されていますが、なぜ出版するのでしょうか。
一番の目的は、自分の考えを多くの人に伝えたい、教えてあげたい、役に立ちたい。という大切な目的があります。それに加えると、書籍を出版すること目的は大きく2つです
- 書籍を出版することにより収益を得る
- 書籍を出版することで、それ以外の本業で収益を得ること
の2つに大別されます。
書籍を出版することにより収益を得る
こちらはわかりやすい例ですが、書籍を出版し、購入されることにより本の売上が入ります。その売上の一部が出版した出版社と著書に入ることから、売れる書籍を出版を目指すのが1つ
出版することで本業につなげる
もう一つの目的は本の収益ももちろん嬉しいけど、本を読んでくれることにより自社の本業やその他のビジネスに貢献することです。
わかりやすい例をあげると、他社との差別化が図りづらい税理士などの士業の方が得意な領域をアピールするために中小企業向けの節税や特定領域の知識をテーマにした書籍を出版することがあります。
これは、出版することで自分の強いテーマの人に自分を認知してもらうことができ、出版しているという実績が信頼獲得に繋がり、クライアントを獲得したい。そういった狙いもあります。
こんなにある様々な出版方法
出版方法は大きく分けて5つ
世の中には費用を負担する人、出版する方法ごとに複数の選択肢があります
商業出版
商業出版は自費出版と異なり、出版社が出版に関わる各種費用を負担する形です。著者については負担は発生もせず、印税収入を得ることが出来ます。一方、狭き門です。
自費出版
自費出版とは書籍が出版されるまでの費用を著者が負担する方法です。企業がマーケティング目的で出版することが大きことから企業出版と呼ばれることもあります。
共同出版
共同出版は自費出版と商業出版の中間です。著者と出版社が相互負担しあい、本の出版にいたします。こちらは出版社としては全額負担して本を発行する際にリスクを感じる(売上を回収できないかもしれない、もしくはその可能性が大きい)場合に取られますが、比較的珍しいケースです。
電子書籍出版
今までの3つは紙の書籍を出版する主な方法でしたが、紙ではなく電子書籍として出版する方法で、AmazonKindleなどに出版するパターンです。出版の審査や先行などはほぼ存在せず、Amazon等のルールに則りさえすれば書籍を出版することが可能です。
フォトブック
こちらも自費出版に限りなく近い形になりますが、アピールしたい内容(絵や作品)によっては非常に効果的です。出版社を通さなくても、写真と一定のレイアウトを決定さえすれば写真屋などで手軽に発行することが出来るので、アーティストの方はおすすめです。
商業出版の特徴
商業出版のメリット・デメリット
商業出版のメリットはなんと行っても出版に関わる費用を全て出版社が負担してくれることです。もちろん執筆作業については著者に任されることが多いですが、それ以外のコストを出版社に負担してもらい、書籍が売れればその印税(約10%)が収入になるのは大きなメリットです。
一方のデメリットは大きく2つで、1つは書籍の内容について出版社(編集)からの意見が入ること。そして最大のメリットは商業出版できるのがかなり狭き門だということです。
狭き門の商業出版
商業出版の仕組みについて簡単にご説明したとおりコストを負担するのは出版社です。つまり、出版社は「この本を出版したときに、出版するためのコストをまかない、利益が生まれるだけ売上が上がるか(=本が売れるか)」よく検討します。
そのため、ズブの素人が適当な企画を持ち込んでも採択されることもなく、あえなくボツになることがほとんどという厳しい世界です。
商業出版を狙うなら
商業出版を狙うなら出版社が「これなら売れる!」と思わせる必要があります。
もちろん書籍のテーマや切り口の面白さも重要ですが、その本を書くあなたが「売れる」と判断されなければ難しいでしょう。
面白さや独自性のあるテーマを考えつつも、
- キャリアの実績を作りその道のプロになる
- ブログなどで発信し、ファンを獲得する
- 特定のテーマの講演会やイベント、ラジオに登壇し、肩書を作る。
- まずは自費出版もしくは電子書籍をファーストステップとして販売し、その実績をもとに売り込む
自費出版の特徴
自費出版のメリット・デメリット
自費出版の一番のメリットはお金を出せば確実に本を出すことができるところです。
特に一定の広告宣伝費用を使用している企業にとって、自費出版で書籍を出すのはマーケティング側面に置いて非常に効果が高いです。
よく会社のHPや名刺の裏に、出版した書籍を紹介していますがこれは本を買ってほしいのではなく、「こういった書籍を出版できるほど詳しいですよ」といったアピールになっています。
やはり、たくさんのSNSやブログでの発信が盛り上がったとしても書籍を出版している安心感は老若男女に対して大きな影響があることから人気のマーケティング手法となっています。
一方、デメリットはコストの発生です。
ほぼ自己負担のない商業出版と比べて、自費出版は300〜1,000万円ほどのコストが発生します。
中堅以上の企業であれば広告宣伝費として投資できるレベルですが、なかなか個人事業主や中小企業には難しい金額帯となっています。
自費出版の活用方法
自費出版の活用方法はやはり実績作り(信頼性の獲得)において役に立つでしょう。
もしあながまだ特別有名な存在ではない場合、書籍出版をすることにより多くの人に知られる(書籍が数多く広く流通)ことは難しく、HP経由の問い合わせ発生率や商談成功率に効く物と捉えて出版することがよいでしょう。
電子書籍出版の特徴
狭き門の電子書籍、コスト負担が大きい自費出版(企業出版)に加えて、ここ数年盛り上がりを見せているのは電子書籍出版です。
拡大する電子書籍の市場と活用方法
電子書籍は全国出版協会・出版科学研究所の調査によると2021年には約3,900億円市場にもなり、紙の書籍市場の30%になっています。
紙の書籍並みに市場が拡大=当たり前になってくることで、より多くの読者にリーチできる可能性を秘めています。
そんな電子書籍はコストが圧倒的に安いこと。そのため自費出版は手が出せないという事業者にとってもまずは一歩目の広告宣伝として始めやすい出版形式になっています。
書店に流通しないので、広く目にとまることはありませんが、Amazonでの検索にも表示されますし、自社のHPなどに本を出版したことを宣伝する(≒信頼性を高める)ことも可能です。
電子書籍出版のメリット・デメリット
電子書籍といえば、Amazonが提供しているKindleが一番有名かと思います。紙の書籍をデバイスでも閲覧できるように電子化され、一般的にも電子書籍を読む習慣が醸成されてきました。
そして、読者の拡大にあわせて盛り上がってきたのが、電子書籍の出版です。
電子書籍の出版メリットはなんといっても無料で出せることです。
電子書籍はデータになりますので、印刷費用などもかからず、表紙と執筆さえ完了し、電子書籍に最適なフォーマットに変換すればAmazonへの出品は完了です。
加えて、売上も本の印税では考えられないほど高い割合(Amazon専売にすると最高70%)にもなります。
デメリットとしては大きく2つあります。
- リアル書店での発見がない
- 実物で配本したり、プレゼントすることができない
- 電子書籍を作るプロが少ない
しかし、1つ目はリアル書店ではなくても巨大なマーケットプレイスであるAmazonで並ぶことで流入・発見はある程度担保できます
2つ目についてはPODと呼ばれるオンデマンドで電子書籍を書籍に出来る事もできます。
3つ目のデメリットは電子書籍向けの書籍出版ではちゃんとした編集者・校正担当がつくことがないので、中身のクオリティなどは自費出版・商業出版に劣るポイントです。
しかし、このデメリットを回避するのが我々BizPENの強みでもあります。
電子書籍の出版方法
電子書籍の出版方法は非常にシンプルです。
- 書籍の企画を検討
- 章立設計
- 執筆
- 表紙作成
- 校正(ご自身による見直し)
- 電子書籍にアップするためのデータ化
- Amazon等へのアップ
のみとなっています。
こちらをすべて自分でやりきりさえすれば無料で、コストなくかけることが出来ます。
しかし、文章を普段から書きなれていないと執筆に非常に苦労することが多く、結果多くの方が挫折してしまうのが電子書籍出版でもあります。
挫折ポイント
- 執筆が進まない。他の業務の忙しさから挫折してしまう。
- 思うがままに書き進めたものの、読み直してみると面白くない
- 思ったような表紙が作れない
- 意外に手こずる電子書籍向けのデータ化
など、多くの壁が存在し、慣れない手間や労力により大きなチャンスを逃している方が多くいらっしゃいます。
我々BizpPENはそんな電子書籍を活用したマーケティングを実施したい個人事業主・法人の皆様に対する執筆コンサルティングを行っています。
BizPENの特徴
- プロ品質の自費出版を実現する。がコンセプト
- 29.8万〜プロの編集者がついて書籍の企画・章立て・編集をサポート
- 定例Mtgで執筆伴走
- 第三者的かつプロの視点でより良くなるための内容アドバイス
- 執筆完了後はAmazonへの出版登録まで代行
- プロのマーケターたちが電子書籍に閉じずにマーケティングアドバイス
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